「………それだけ?」 思わず……声が低くなったのが、 自分でもわかった。 お母さんは、声は出さずに、 ただコクコクと頷いた。 「…………」 軽く睨みはしたけど、 あたしはそれ以上、 何も言わないし、聞かなかった。