「ただいま〜」

ー眞季の危機感のまるでない言動に、
イライラだけが残るある日、

寮の部屋に戻るとなぜか、

部屋中にはいい匂いが

漂っていて…。




「おかえり。遅かったな」

「え、あ、う、うん…。
た、ただいま…」

―だけどそんな疑問は、

眞季の“姿”を見て、
すぐに消えてなくなった。