「あぁ。我等は鬼の一族。」 「…ぉ……鬼?」 空想の生き物だと思っていたのが、今目の前にいるのかと 誰もが疑いの目を男に向けた。 「じゃあいつも……」 見るからにして、嘘をついているようには全く見えない。 しかし、信じがたいものだった。 「分かったか。貴様らが立ち入る場所など何処にもないのだ。」 そう、言い切る。 隊長たちは、急にたくさんの驚くべきことを知り頭が混乱していた。