どうして、あなたはいつも悲しそうな目をしているの? 私を見つめる目は、いつもそうだ。 「好きな所に、いて良いんだ。自由に生きろ。」 “お兄ちゃん?” そんな言葉が、私の頭をよぎった。 どうして、そんなにも私を考えてくれるの。 あなたを苦しめているのは何? 私は、見つめ返した。 真っ直ぐと…。 「いけ…。」 そう言って、部屋を出て行ってしまった。 静かに戸が閉まる。