梨香の家に着くなり、梨香は私に疑問をぶつけてきた。


「アンジェが先生のお気に入りって、何で?

先生の彼女は、私じゃないの?」


「は?何それ?」


「坂下先生が教えてくれたの、雑誌を指差して…。」


あぁ、グラビア写真のことか。




「蒼はずっと、私だって分からなかったみたいよ。

坂下に指摘された瞬間、マジで!?って表情で聞いてたくらいだし。

それにしても坂下はスゴイよ、ヅラかぶって化粧濃くしてる私を速攻で見破ったからね。」


「ねぇ、アンジェ。

前に先生が、あの雑誌で性欲満たしてるって言ってたけど、それは関係あるの?」


はぁ!?


あのエロ教師、私の下着姿見てヌいてたとでも?




「頭、痛くなってきた…。」


「大丈夫?アンジェ。

頭痛薬、持って来させましょうか?」


違うから!!


私は、このネンネの姫サンに、蒼が部屋で行っているであろうことを説明する羽目になった。





「そんなの、やだーっ!」


梨香がベソかきながら言う。


私だって、想像するだけでゾッとするわよ。



「私、近いうちに先生のとこ行ってくる。」


「別れ話でもするの?」


だとしたら、面白い。



「違うもん、ちゃんと先生の性欲満たして帰ってくるもんっ!」


待て、梨香。


今のアンタに、それができるとは思えないんだけど?