「雑誌のことは?」


「梨香と付き合っているからって、見ちゃダメとでも言うの?」


「ヤダ、私だけを見てくれなきゃ…。」


「じゃあ、僕はどこで性欲満たしたら良い?

梨香が…満たしてくれる?」




蒼先生が私を抱きしめる腕に力を込め、唇を首筋に近づけてきた。





ちょ…ちょっと、待って。


そんなの…私には、まだ…無理。




私が蒼先生の腕の中でもがくと、あっさり解放してくれた。




蒼先生は、車の鍵を手にして


「家まで送る」


と言って、玄関を開けた。