部屋の呼び鈴を押したら、すぐに蒼先生がドアを開けた。



私を中に入れると


「梨香、どうした?」


って聞いてくる。





「あの人、昔の女って本当?

今は関係ないの?

ごみ箱のアレ、本当に使ってない?

私が彼女だって言うなら、あんな雑誌見るってどういうつもり?」



私は矢継ぎばやに聞いた。




「昔のカノジョだっていうのは、ホント。

もちろん今は関係ない、ヨリ戻す気なんて無いよ。

ゴムだけど、梨香と付き合い始めてからは使ってない。

今は…梨香だけ。」



そう言うと、蒼先生は私を抱きしめた。