洗面所から戻ると、女の人がベッドのサイドボードの引き出しから、あの銀色の包みを取り出した。


「ヤるときは、ちゃんと避妊しなきゃダメよ。」


なんて言いながら、それを配る。




「女の子も持っておいた方が良いわよ。」


なんて言って、私の目の前にそれを突き出した。




私が後ずさりすると、アンジェが彼女の手を思いっきり払いのけた。



「おー、怖っ…。

ネンネちゃんには、まだ早かったかしら?」


彼女は手をさすりながら、私を見て笑った。



「いい加減にしろ、あまり高校生をからかうな。」


蒼先生が、女の人に注意する。




「私ら、帰るわ…。」


アンジェが、私の手をひいた。



男子たちも、あとからついてきた。