みんなでお菓子を食べながら談笑していると、アンジェが


「蒼の部屋、捜索~。」


なんて言いながら、クローゼットや引き出しを開け始めた。



アンジェ、そんなことして良いの?


蒼先生は、あまり気にしていないらしい。





アンジェが、クローゼットからハードケースを取り出した。


中を開けると、ヴァイオリンだった。


蒼先生、なんでこんな物持っているの?


ヴァイオリンって、高いんじゃないのかな?





「アンジェ、その調子で色々発掘してくれ。」


男子にそう言われたアンジェが、呆れたように言った。



「お前らな…、リコの菓子食ってばかりいないでガサ入れしなって。

ほら、リコも本棚漁る。」