蒼先生は、少し考えてから言った。



「いきなり梨香1人でってワケにはいかないかもしれないけど、部屋に入れる口実、考えとく。

それと…キスはコレで勘弁して。」




私のツインテイルの1房を手に取ると「ちゅっ」って音を立てて、髪にキスしてくれた。




「先生…。」


「何?」


「ホントは困らせちゃダメって分かってるのに…ワガママ言って、ごめんなさい。」


私は、泣きながら言った。




蒼先生が、私の頭を撫でる。



「いいよ、今回のことは…僕が悪い。」