「ところでお前ら、昼はいつもここにいるようだが…教室は嫌いか?」


「私もリコも、クラスじゃ浮いてるからね。」


「それに…ここへ来ると、マリア様に会えますの。」


「マリア…様?」


蒼先生が、首を傾げた。



「リコ、その話は勘弁して…」


アンジェが、頭をかかえる。



「中学までいた学園のマリア像が、アンジェにそっくりなんです。」


その言葉を聞いた、蒼先生は


「ダークエンジェルが、マリア像そっくりって…」


思いっきり笑っていた。



「信じていないのなら、見に行きますか?」



私の言葉に、アンジェと蒼先生は驚いていた。


「聖女って、男入れないだろ?」


「聖女の生徒が入場申請しないと、入れてもらえないでしょ?」


「文化祭用の入場パスが配られますから、それを貰っておきます。」



蒼先生が、パチパチ…と拍手する。



「リコ、やめておいた方がいいんじゃない?

このエロ教師、ウチの女子生徒だけじゃ飽き足らずに聖女の乙女まで漁ると思うよ。」


「生徒を漁った覚え、無いけど?」


「じゃあ、釣ってる。」


「それも無い!」


あ、なんかアンジェと蒼先生、言い合いしてるけど楽しそう。


いいなぁ…。