高校の時から、ずっと欲しかった言葉…。


今、ここで言われるとは思わなかった。


夢じゃ…ないよね?



「すぐ…に?」


「そう、すぐに。

本当は、梨香が社会人になってから話をするつもりだった。

けど、もう二度と手離したくない。」



夢じゃ…ないんだ!



ありがとう、私ね…とても嬉しい。


さっきからずっと泣いているのに、涙が止まることがない。


喋れないくらい泣くのに忙しくて、ただ頷くことしかできなかった。




『ふつつか者ですが、よろしくお願いします。』


泣き止んだら、ちゃんと言うから…。


もう少しだけ、待っててね。