「スズメのチョコ受け取ったのなら、私のも受け取ってよ。」


「それは受け取れないよ。」


「どうしてよ!?」


「ツバメちゃん、ここ職員室だよ。」



叫ぶツバメを、スズメが窘める。




「生徒に期待を持たせる行動はしない…。

まぁ、彼の受け売りだけどね。」


坂下先生の写真に視線を移し、スズメに差し出された義理チョコを口にする。



「もう、僕に用は無いだろう?」


「受け取ってくれるまで、帰らないから!」


「ならば、僕が出て行く。」