坂下先生が国語科の教員だからなのか、僕らに反省文を書くように命じた。


コテージの教員用の部屋で、余合と2人で反省文を書く。


坂下先生が、それを見張っている。



「坂下先生、先に休んでいただいても構いませんよ?

ちゃんと書きますから。」


「いいえ、終わるまで待っています。」


逃げるとでも、思われているのか?



しばらくすると、余合がウトウトし始めた。


「こら、余合。」


余合のおでこを、鉛筆でつつく。


「止めなさい。」


坂下先生に、窘められた。



坂下先生は布団を敷くと、僕に言った。


「余合さんを運んでください。」


ちゃぶ台に頭を預けて眠りについた余合を、お姫様抱っこする。


余合は、軽くてやわらかく…暖かい。


布団に横たわらせると、坂下先生が毛布と布団を掛けた。



可愛い寝顔をずっと眺めていたいけれど、反省文の続きに取りかかる。


書き終えた途端、睡魔が襲ってきた。