チーム名とカラーに応援団長を決めて欲しいと言われ、HRで出場競技に加えて話し合う。



チーム名とカラーは


「副担任の名前、そのまんま使おうか?」


ということで、すんなり『青組』に決定した。



だけどクラスの男子に適任がいないので、応援団長が決まらない。


「もう2年生にお願いする?」


そんな話が出始めた時、蒼先生が口を開いた。



「男子にこだわる必要ないんじゃないの?」


クラスのみんなが、1人の女子に注目する。



「はあっ!?私!?」


アンジェが叫んだ。



私が小さく拍手したら、睨まれた。


「梨香ちゃんあたりにやらせたら、背小さいし声小さいし…健気にしか見えないだろ?」


「アンジェなら見栄えする上に、迫力あるもの!」


みんながアンジェを推すので、観念したらしい。



「リコが、チアリーディングするなら良いよ。」


えぇーっ!そんな条件あり?



「私も巻き添え?」


「最初に友達売ったの、アンタでしょ?」



そういう方向に話を持っていったのは、蒼先生じゃない…。



彼女にしてみたら、一蓮托生なのかもしれないけど。




アンジェが立ち上がり、言う。


「リコのミニスカ見たい奴、挙手!」


男子全員、手を挙げた。



ってか、蒼先生まで!?