私はバッグから、赤いリボンを取り出した。



「あのね、先生。…まだ、あるの。」


「あるって?」


「あげたいもの…。

今日は、アンジェの家に泊まることにしてあって…。」



そう言いながら、私は首にリボンを巻き…結ぶ。



「それで、僕の部屋に泊まるとでも言うわけ?」


蒼先生は私のもとへ歩きながら、問いかけた。



私は頷く。



「梨香、何されるか…分かるよな?」


「分かって…います。」


私は、そのつもりなのだから。




「その気にさせといて、やっぱりヤダなんて…言わない?」


うっ…痛いとこつくなぁ…。


「もう、言いません。」



蒼先生が部屋の電気を消し、ベッドに腰掛ける。



「梨香、おいで。」



蒼先生に近づくと、膝の上に座らされ、左手が私の肩に回った。



「このプレゼント、ホントに貰って良い?」


「はい。」


「じゃ…早速、封を切らせてもらうよ。」



蒼先生はそう言うと、私の首のリボンを解き、ベッドに押し倒した。