GW前の放課後、屋上前の扉でアンジェと教室では話題にできないコイバナに花を咲かせる。



「先生の誕生日、何あげたらいいと思う?」


「蒼に聞いたら?」


「聞いたけど、要らないって言うんだもん…。

だけど、私の誕生日にネックレスくれたから、どうしても何かあげたいの。」


「昨年はどうしたのよ?」


「あげたよ、クッキーと…ファーストキス。」



私が顔を赤らめながら言うと、アンジェがにっと笑った。



「じゃあ、決まりじゃない。

あげるしかないでしょ、バージン。」


「ばっ…、無理だよぉ~。」


「新入生の中にも、蒼狙いの女は大勢いるよ?

童顔で胸のデカイ…リコの亜流みたいなのもいたわねぇ。

その女が蒼に迫ったりなんかしたら、奴はどうするのかなー?」


「先生は、浮気なんか…。」


「しないなんて保証、ないわよ。

彼女が身体許してくれなきゃ、蒼だって男だし、ついフラフラっと…。」


「そ、そんなのヤダ!」


「…なーんてね、奴ならリコがいいって言うまでおとなしく待ってるわよ。」



アンジェが、くくっ…って笑う。