蒼先生は、また仰向けに寝転がり、こう言った。


「今の、誰彼構わずやるなよ。

人選ばないと、下手したら…喰われるぞ。」


「くわれる…って?」


私は仰向けのまま、顔だけを蒼先生に向け、疑問を投げかけた。




蒼先生は顔を私に向け、言った。


「男は大抵、狼だからな。」


蒼先生も…なの?



聞きたいけど、聞けなかった。





今の、好きな人にだけすることなのかな?


だとしたら、教えるためとはいえ、そんなコト私にしちゃダメだよ…。



私は…、もう、蒼先生の…虜…。



このまま、時が止まってしまえば…いい。