「余合、お待た…せ。」


蒼先生が、戻ってきた。




不穏な空気を感じ取ったのか、蒼先生が聞いた。


「お前ら、何してんの?」


「え、いや…余合さんに質問を…ね?」


「あっそ。」



ココで問い詰めたらアトで私が文句を言われることが分かっているのか、蒼先生は深く追求しない。




「余合、無理やり僕の買い物に付き合わせてゴメンな。

ココでお守り買ってこいって、彼女に言われてさぁ…。」


蒼先生はそう言いながら、私に恋人同士で持つお守りを見せてくれた。





その場にいた理系女子たちは


「あ…やぁだ、余合さんったら。

それならそうと、言ってくれたらいいのに…。」


そう言うと、バツが悪くなったのか立ち去った。





「大丈夫だったか?」


「うん、ありがとね。」


「彼女守るのは、当然だからな…。

お守り渡すの、後でいいか?」



私は、頷いた。