蒼恋物語 【教師×生徒の恋バナ第一弾】

レストランを出ようとしたら、蒼先生に止められた。



何でか分からないまま、しばらく扉の前で立っていた。



蒼先生は、外を窺っている。



深呼吸してから、蒼先生が扉を開けた。




「あれ?坂下先生…と、アンジェも!?

何でこんなところにいるんだ?」



後ろにいた私は、びっくりした。


終日、パークから出ちゃいけないはずなのに…。




「僕ら、夕飯済ませてから入ろうと思っていたんですよ。

混んでそうだったんで…。」



蒼先生、言い訳上手いな…。



「ええ、混んでいましたよ。

ですから、なかなかパークに現れないあなた方を迎えに行くついでに、食事を済ませました。」


「要は、僕のことは口実ですか?」


「ぶっちゃけ、そうたよね。」


アンジェが、坂下先生の代わりに答えた。



「じゃあ、他の先生方にバレないうちに戻るか…。」



蒼先生が、アンジェの頭にぽんっと手を置いて言った。