奴らは、あっさり地面に沈んだ。




僕は、物陰に隠れていた梨香のもとへ向かう。



「大丈夫か?

何か…されたか?」


梨香は首を横に振る。



「先生が、来てくださったから…。」


間に合ったらしい、ホッとした。






みんなが心配していることだし、まずは戻ろう。



説教はその後だ。




梨香の腕を掴み、歩きながら坂下先生に電話する。



「余合、捕獲しました。」