蒼先生たちは、校内をまわる前にお茶をすることにしたようで、私がオーダーを取った。



「ねぇ梨香さん、随分スカートが膨らんでいますけれど、何故ですの?」


「パニエが入っておりますの。」



パニエに興味を持った聖女の同級生が、手を伸ばす。



「ちょっと見せていただきますわ。」


「どうぞ。」



彼女たちと喋っているうちに、すっかり女子校にいる気分になっていた。




同級生の手が私のスカートにかかった瞬間、蒼先生がその手を止めた。



「ここでは、男性の目を気にして行動しなさい。」


「あ…梨香さん、ごめんなさいね。」



彼女たちは申し訳なさそうに、言った。



「余合、お前が気をつけなくてどうする?」



蒼先生に、注意されてしまった。