「今まで余合が通ってた学校とは、かなり環境が違うと思うけど…ちゃんと通えそうか?」


「いずれは、父が残した会社を継ぐためにここを選んだのですから、通い続けますわ。」


入学早々、こんなこと聞かれるなんて…。


私は、よほど心配な生徒なのかしら?


HR前に倒れて、ここで休んでいるのだから、反論はできないけれども。




「教員一年目の僕じゃ、頼りにならないかもしれないけど…、困ったことあったら相談乗るから。」


そう言うと、蒼先生は私の頭をなでた。




ふわっと、いい香りが私の鼻をくすぐった。


蒼先生の、香水…なのかな?