蒼先生はキッチンに向かうと、グラスに強そうなお酒を注いだ。



グラスを手に戻ってきた蒼先生は、私に言った。


「梨香、顔洗って服の乱れ直したら、すぐに帰ってくれないか。

今日は…送らないよ。」


「先生、昼間からお酒飲むの?」


「梨香に咎められる覚え、無いけど?」


蒼先生は椅子に座ると、一気にお酒を煽った。



間違いなく、原因は…私。


有無を言わさない蒼先生の態度に怯んだ私は、言われたとおりにして部屋を出た。