『はぁ、最悪……』
どうしよう。
あれから家に帰ってきたけれど、
冷静になってみれば。
何で二人の前であんなことをしてしまったんだろう、と後悔の念に駆られた。
わたしの行動を不審に思ったに違いない。
有紗は、きっとすごく心配しているだろう。
実際に、携帯を開くと着信が一件とメールが三件、来ていた。
メールの内容は、“どうしたん?”“大丈夫?”というようなものだった。
わたしは自分の部屋のベッドに仰向けに寝転がりながら、有紗に返信しようとメール作成画面を開いた。
さて。
『(……何て送ろう?)』
今日の事は忘れて、とか?
……いや、そんなこといっても実際に忘れられるわけではない。
ちょっと気持ちが高ぶっちゃって、……いや、フォローになっていない気がする。
『うーん……』

