『あ、先生来た』
「席着けー」
先生が教室に入って来ると、ざわざわしていた教室内が徐々に静かになっていった。
『はぁ~英語眠いな…』
「あはは、英語英語!頑張ろ」
ご機嫌だなぁ。
私は英語の教科書を開き、ノートを取り始める。
しかし、先生が教科書の英文を読み始めると直ぐに、強烈な眠気に襲われた。
駄目だ、転校早々居眠りなんて。
授業についていけなくなるじゃないか。
しかしそんな思いも虚しく、意思とは反して徐々に思考は停止していく。先生の低音ボイスがとても心地よく、耳から入ってくる。
そのまま私は夢の世界へ引き込まれていった。

