遥に聞きたかったことが有る。
「…例えば、の話し。例えば、俺がイケメンだったらどうする?」
今更だけど、この流れだからこそ、聞きたかった質問をしてみた。
だから、遥は突然の質問に驚いたらい。
「…え?」
「だから、イケメンを御要望なんでしょ?ああ、過去形だから、どうした?、か。」
少し期待した。付き合い続けたって言って、俺に傾いてくれるかなって。
でもそれは、今の俺を否定することになる事ぐらい解ってたけど…あの頃は手放したくなくて仕方なかった存在が、俺の元に戻って来る様な幻想を抱ける気がした。
次の瞬間、そんな俺の淡い期待は、綺麗サッパリと奴によって打ち砕かれる。
「きっと、変わらなかったよ。」
「は?」
「見た目変わっても結局は、たすくでしょ?だから、変わらない。同じようになったと思う。」
「今と?」
「今と。あの頃から見た場合で言うと、"同じ未来"を選んだね。」

