寄り道



とりあえず、写真の提供者は気になる。

「誰に見せてもらったんだよ?」

「だから、ナイショ!」

何故内緒なのかナゾだが、意地っ張りな遥はきっと口を割らない。

「…あ、そ。」

そう言って、諦める事にした俺には本当に遥がよくわからない。

「うん。」

うん、って、何なんだ?
こいつ、こんな事言うために電話かけてきたのか?

「……オマ「カワイイ?」」

「…は?」

「彼女、可愛い子?」

「まあ…、写真見たんだろ?」

それより、俺の発言無視?!


「解説つきでね。オタッキーだと聞きましたけど?」

何で知ってんだ?心なしか嬉しそうな声だな…オイ

「…そう、みたいだけど。本当、誰に聞いたんだよ?」

「ん―、ナイショ!」

「ナイショばっか…。別に、彼女はキモい感じのオタクじゃないからな?」

「へ―、たすくもそうゆう趣味の持ち主だったのか!知らなかった!」

…どんな趣味だよ

「まてまて、話聞いてた?俺はオタクじゃない。」