ふわっ 翔の右手が優しく あたしの左手を包み込み、 ぎゅっと握った。 「‥‥っ!!」 もう心臓が壊れてしまいそう。 だけどそのとき、 横目でちらっと見えた彼の頬が 夕焼けのせいか、 ほんのり赤く染まっている ような気がした。