右側をちらっと見る。 左利きの彼は、 左手でアイスを持ち、 右手を地面につけて 支えていた。 いつもより近い、 彼との距離。 夕焼けと、苺アイスと、 輝く水面。 あたしは自然な気持ちで 翔の右手の上に 自分の左手を重ねた。