「ありがとうございましたー」 あたしたちは店を出た。 「そうだっ、彩。」 「んー?何ー?」 あたしはアイスに かぶりつきかけたところで 返事をする。 「いいとこあんだ!行こっ。」 翔はそう言うやいなや 走り出した。 「えっ‥、ちょっと!」 突然、何を言い出すのかと 思ったら! だけど20メートル先ぐらいで 笑顔で手招きする翔に、 あたしは走ってついていくしか なかった。 アイスが溶けちゃうよ!