PM5:30



「ありがとうございましたー」





あたしたちは店を出た。




「そうだっ、彩。」





「んー?何ー?」





あたしはアイスに

かぶりつきかけたところで

返事をする。





「いいとこあんだ!行こっ。」





翔はそう言うやいなや

走り出した。





「えっ‥、ちょっと!」





突然、何を言い出すのかと

思ったら!





だけど20メートル先ぐらいで

笑顔で手招きする翔に、

あたしは走ってついていくしか

なかった。






アイスが溶けちゃうよ!