さっきのことがなかったかのように、手を引かれて竜さんとお母さんの元へ。 「あら!柚希可愛いじゃない」 お母さんが口に手を当てて喜んでいる。 さすが舜くんね!とか言ってるけど、私が適当に取ったやつだよ、これ…。 「俺もすぐ着替えてくるから、先に車乗ってて」 お兄ちゃんが自分の部屋に行って、私たちは言われた通り車に乗った。