着せかえって、私は人形じゃない! 心の中で突っ込んでいると手を引かれた。 さっきも思ったけど、お兄ちゃんの手…大きいなぁ…。 ごつごつしてて、暖かくて、なんか安心する。 クローゼットを開けて、ズラッと綺麗に整頓された洋服を見る。 「ん~。…これだな」 お兄ちゃんが選んだのは、薄いピンクの胸元がばっくり開いたドレスだ。