「柚希、行きましょ」 お母さん…なんか、洋服が違う。 ドレス着てるよ…。 「その前に、着替えなきゃ」 お母さんが私の手を引いてクローゼットに向かおうとすると、お兄ちゃんが止めた。 「あ、俺が選んでもいいですか?」 お母さんは一瞬びっくりし、そのあとすぐに笑顔になった。 「あら!いつの間にそんなに仲良くなっちゃったの? 舜くん、お願いね!着せかえちゃって」