それは、ある日のことだった。 「亜奈、今日は、お祝いよ」 「何の?」 「新しいお父さんが出来たのよ・・・」 奥の方から、大きな、 知らない男の人が出てきた。 「やぁ、君が、亜奈ちゃんだね。 これからよろしくね?」 私にとって初めて見るその人は、 突然お母さんとの間に入って来た 侵入者、あるいは不審者だった。