「・・お母さん知りませんか?」 「知らないねぇ」 おじさんは私の姿を じろっと見て言った。 「お譲ちゃん、迷子? どうしたのこんなに汚れて」 そういえば同じ服を 何日も何日も着たままで、汚いんだ。 しかも髪もボサボサで―――。 「・・・別に何もありません」 「あ、お菓子あるんだ、 一緒に来ない?」 「―――――!!」 そういえば、あのオムライス以来、 何も食べてないんだっけ。 「行く・・」 私はおじさんの手を取り、 歩き出した。