【完】愛の血−超勝手な吸血鬼




「お前、見ただろ?

あの日、公園で。

言うなって、言わなかったっけ?」



一言一言ゆっくり言葉に、仁奈の体が固まっていくのがわかる。


ちょっと、からかい過ぎたか?(笑)



「何、ビビッてんの?」

「え……あの時のって、やっぱり……」



青ざめた顔して、掠れた声出して。

ビビリ過ぎだろ。



「殺さないから、安心しろよ」

「あんた……何なの?」

「俺?」



ちょっと脅してやろうと思っただけだったのに。

震えた声に、何の躊躇いもなく言ってしまった。



「吸血鬼だけど?」



って。