【完】愛の血−超勝手な吸血鬼




「だから、俺は“あんた”じゃねーんだけど?」



あぁ。

そういう意味か。



って……



「そんな事、言ってるんじゃなくてっ!」



何で、この男と話してるとこうも会話が成り立たないんだろう。


疲れ……



「お前じゃなきゃ駄目らしいから」



……るわ。


はぁーっと溜息をついている最中に、
囁くように言った言葉に視線をあげた。



「え?」



頭が全くついていかない。