【完】愛の血−超勝手な吸血鬼


「ねぇねぇ、どこ行くのー?
一緒に遊ばなーい?」



後ろから聞こえてきた、茶化すような声。

振り返ると、コンビニの周りにはガラの悪そうな男の子達の集団があって。

コンビニから出てきた女の子達に次々と声をかけていた。



あ。
さっき椎名冬夜があたしの後ろを見たのって、あの男の子達だったの?

その男の子達が居たから待っててくれたの?

だから遅い時間だって事に怒ってたのかな?



「あたしのこと心配して、コンビニから出てくるのを待っててくれたの?」



そう聞くと、少し乱暴に頭を掻いて



「別に」



そうぶっきら棒に呟いた。