「ねぇねぇ、どこ行くのー?
一緒に遊ばなーい?」
後ろから聞こえてきた、茶化すような声。
振り返ると、コンビニの周りにはガラの悪そうな男の子達の集団があって。
コンビニから出てきた女の子達に次々と声をかけていた。
あ。
さっき椎名冬夜があたしの後ろを見たのって、あの男の子達だったの?
その男の子達が居たから待っててくれたの?
だから遅い時間だって事に怒ってたのかな?
「あたしのこと心配して、コンビニから出てくるのを待っててくれたの?」
そう聞くと、少し乱暴に頭を掻いて
「別に」
そうぶっきら棒に呟いた。

