「お前、今何時だと思ってんの?」
「へ? えっと……」
「こんな時間に外出てんじゃねーよ」
「って、何で怒ってんの?」
目の前に居る椎名冬夜を見上げた。
「別に怒ってるわけじゃねーけど……」
いやいや、怒ってるじゃん。
何であたしが怒られなきゃ駄目なわけ?
いきなりコンビニの前に現れたかと思ったら、怒ってて。
意味わかんないんですけどー。
「お前さ」
そう言い、チラッとあたしの後ろへと目線を向ける。
あたしも振り返ろうとしたら、
「一応、女だろ?」
なんて失礼な言葉に、目線を椎名冬夜へと戻した。

