え!?
ちょっ……。



「はぁ!? コイツが!?」

「コイツじゃないでしょ。仁奈ちゃん!」



ちょっと待てよ。
まじかよ?



「ちょっ、母さん。まじで言ってんの?」

「そうよ。何? 仁奈ちゃん可愛いし申し分ないでしょーが」



嘘だろー。
勘弁してくれよ。



「コイツのどこが可愛いんだよっ。有り得ねぇっつーの!」

「可愛いじゃない、ねぇ?」



はぁ?
コイツか可愛い……ねぇ?


下から上まで、もう一度見直すと俺は大きな溜息を吐いた。