そうして俺を見ている生徒達を見回したとき、
俺の顔を見て、口を大きく開け、目を見開いている女と目が合った。
あ……、昨日の小さい女。
それは夢にまで出てきた女で。
昨日、血を飲んでるところを見られた女。
アイツ中学生じゃなかったのかよ。
うわ、めんどくせー……。
「じゃあ席は……あ、有賀の隣な」
「はっ?」
担任の言葉にいち早く反応したのも、その女。
何だよ、またアイツかよ。
はぁ、と小さな溜息を漏らしながら、席へと移動した。
「あ。よ、よろしくね?」
無理矢理作った笑顔は、引き攣っていて。
別に無理することなくね?
そう思うと同時に
面倒臭いことにならない為にも関わらないでおこう、そう決めた。

