「んっ……!」 苦笑いを浮かべているあたしの唇に、椎名冬夜の唇が重なって。 強引、だけど。 どこか優しいキスをしてくる。 何度も角度を変え、やっと離れた唇。 ふと絡まった視線が恥ずかしくて目を逸らしたのが間違いだったのか…… 「けっこう巨乳♪ てか、美乳♪」 その言葉と同時に、あたしの胸をムギュッと掴んだ椎名冬夜。 「ちょっ! なにしてんのよっ!」 そう言いながら、椎名冬夜の胸を両手で押し返した。 なにしてんのコイツ。 まじ信じらんないんだけど!