【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



俺が血を飲んでから避けてるのも、違う。

俺のこと好きになったんだろってからかったのも、違う。


じゃあ、理由はなんだよ!?


黙って俯いたままの仁奈を見ていたら、バカらしくなってきた。

ひとりイライラして怒ってる俺自身が。


つか、なに怒ってんの、俺。


それに俺は繭の事を言おうと思って待ってたわけだし。

少し冷静になった俺が



「……羽田繭とは、あんま仲良くすんなよ」



そう言ったら、何を勘違いしたのか。



「あー、わかった。
繭ちゃん綺麗だから手出そうと思ってんでしょう?」



はぁ?



「そうだよね。
いつも、あたしと一緒にいるから声かけずらいよね」



何の話?



「ふーん。
椎名冬夜は、いつも、ああいうタイプが好みなんだ」



だから何言ってんの?