【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



でも、俺をあきらかに避けている仁奈に話をするのは難しくて。

学校帰りにマンションの前で待ってみることにしたんだ。




「よお」



やっと帰ってきた仁奈に声をかけると



「な、なにしてんの!?」



って、俺の前を通り過ぎようとする。


はぁ!?
俺を待たせておいて帰る気かよ!



「おい、ちょっと待てって」

「なに?」



冷たい声に、繭の話よりも先に



「お前さ……、なんか怒ってんの?」


そう聞いてしまった。



それなのに『別に』って。

絶対別にって態度じゃねーだろ。