でも、俺をあきらかに避けている仁奈に話をするのは難しくて。 学校帰りにマンションの前で待ってみることにしたんだ。 「よお」 やっと帰ってきた仁奈に声をかけると 「な、なにしてんの!?」 って、俺の前を通り過ぎようとする。 はぁ!? 俺を待たせておいて帰る気かよ! 「おい、ちょっと待てって」 「なに?」 冷たい声に、繭の話よりも先に 「お前さ……、なんか怒ってんの?」 そう聞いてしまった。 それなのに『別に』って。 絶対別にって態度じゃねーだろ。