「私以外の子の血なんて飲まないでよ!」
ほら、な。
“相手”だからと思って、今まで何を言われても我慢してきた。
っても数週間だけど。
でもさ正直、面倒臭い。
「お前さぁ、自分を棚に上げて煩くね?」
「えっ?
何の話?」
「隠したいなら、別にいいけど。
俺のする事に文句あるなら、お前なんていらねーけど?」
「はっ!?
だって冬夜君には私の血が必要なんでしょう?
いいの? そんなこと言っても」
勝ち誇った顔をする繭にイラッとした。
「なに?
お前、自分の血で俺を縛れるとでも思ってんの?」
「えっ……」
「お前なんていらねー」
そう言って俺は繭に背中を向けて歩き出した。
その後の繭は少し異常だった。
だけど、面倒臭くて。
俺は知らない、なにも気付いてないフリをした。

