「いって……。 お前、何突き飛ばしてんだよ」 「だってぇ……」 しょぼんとするあたしに椎名冬夜はフッと笑ってくれる。 そして、あたしを腕の中に抱え込むと真剣な顔をして 「繭、これ以上コイツになんかしたら本気で殺すよ? 今すぐ俺らの前からキエロ」 そう冷たい声で言い放った。