【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



「な、何して……」

「お前が話を聞かないから悪い」



って、あたしの責任!?

なんでっ!



「あんた……頭おかしいんじゃないの!?」



そういうのが精一杯。

だって初めてのキスで舌とかっ。

信じらんないっ!



「んっと、有り得ない!」



そう叫ぶと、あたしは椎名冬夜の腕の下から逃げ出そうとした瞬間、



「だから近付くなってんのに」



なんか言ってたけど、ちゃんとは聞こえなかった。