【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



フラつく足を踏ん張りながら、階段を上がり屋上のドアを開けるとむわっと生暖かい空気が体にまとわり付いた。



ありえねぇー……。



ドアを閉めるも、今の気持ちの悪い風がきいたのが眩暈がした。


あー、もうココでいいや。

ドアの横に積んであった荷物の後ろ側に座り込んだ。


ゆっくりと瞼を閉じると、少しだけ楽で。


吸血鬼は太陽の光に弱いってあるけど、あれも嘘じゃないのかもしれねーな。

今の俺には太陽の光は体力を奪っていくものでしかない。

血を飲むからってこともあるけど、普段も夜の方が動きやすい気もするし。



あー、俺ってやっぱり吸血鬼なんだなぁ。