【完】愛の血−超勝手な吸血鬼



「おい、椎名。
大丈夫か?
顔色悪いぞ?」



球技大会のバスケの練習中に同じチームの奴が声をかけてきた。



「あー、わりぃ。
ちょっと俺抜けるわ」

「あー、うんうん。
休憩してろって。
お前に体調崩されたら俺らの勝ちねーしな」



ガハハハッって大口で笑ってるのに、軽く首を縦に振って外へと出た。